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不埒な夢。

女性向け小説ブログ。年齢制限作品込みにつきご注意願います。

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(SS・R15指定)すけべなおじょうちゃんはすきですか



「うおあぁっちーーーーー!!」


外から戻ったユーゴが豪快に声を張り上げシャツを脱ぐ。
汗と水で濡れた、洗いざらしのヨレたTシャツ。
少し離れたところから見てもしっとりしちゃってる感があって、その大半はどうも汗らしくて。
あんたどんだけ代謝いいんだ、いやむしろ暑いのか外が、っていう。
やだねぇ、もうすぐ日が落ちるっていうのに。

基本的にはピーカン晴れの好きなあたしでも、連日こうも暑くちゃやってらんない。
ぶっちゃけ外出たくないし、この季節だけはお日様にだって当たりたくない。
さっき庭に水を撒くのだとユーゴが言ったときも、あたしは冷房の効いた部屋の中で、あったかいミルクティをすすっていた。
そりゃ節電も大事ですけどね、一日くらい贅沢したっていいと思うわけですよ。


「何言ってんの、毎日お部屋キンキンにしてるくせに」


脱いだ服で汗を拭き拭き、ユーゴがあたしをたしなめる。
あたしはムクれた顔をつくって、ミルクティをもう一口。
仕方ないじゃん、あたしそういうタマじゃないもん。
じゃああんた、『私冷房苦手なんですぅ』なんてぶりぶりな感じの方がいいってわけ?
厚化粧のくるくるパー…おっと、綺麗にお化粧した、ブラウンに染めた髪がくるくるパーマなコとかみたいに?


「そーじゃなくて……ああもいいや
キミってほんと、骨の髄まで快楽主義だよねぇ」

「どぉもありがとう」

「ふん……んじゃぼくもシャワーでも入っちゃおうかなぁ」


耳の裏側やら首筋やらを拭いながら、くるっとユーゴが背中を向ける。
Tシャツの形に焼けた肌はやっぱり汗で湿っている。
そのせいで何となくテカっている筋肉は、ムキムキマッチョでもないけど無駄もない。
背筋のくぼみと肩甲骨の出っ張り、肩から腰にかけてゆるく括れたライン。
お腹はオヘソの左右にうっすらラインが入っている。
最近始めた腹筋の成果だろう。
目標はカニ腹(シックスパックとか言うんだっけ?)だそうで。

別に今のまんまだっていいじゃん、って言ったら、男なら一度は「あたたたた!」なカラダに憧れるんだって。

特別に鍛えてるような印象はないけど、ユーゴの身体は十分オトコっぽい。
イロケあるし、見た目よりずっと力もある。
それってつまり、「オイシソウ」ってこと。
今の顎の下を手の甲でこする仕種、少しくたびれたような、やさぐれたような感じがまたイイのだ。
はーまぢ暑かった、って呟く表情もそう。


ぼんやりユーゴを眺める目線は、オッサンが女子高生のスカートの裾チラ見してる時にも似ているかもしれない。
美しい人を見てエロいこと考えるのは人間の性みたいなもんだと思ってるんだけど、ユーゴはどうだろう。
今のあたしの頭の中を知ったら何て言うかしら。


「…ん? なに、どしたの?」

「んーん、いいカラダしてるなぁ、って」


若干の下心を滲ませて返せば、ユーゴの照れにも違う何かがまじりだす。
えぇーほんとぉー?なんて、嬉しそうにニコニコしているユーゴ。
にぱっと快活な笑みを作っている彼の豹変ぶりを、あたしはよく知っている。
日暮れの朱が闇に呑まれるころにはきっと、あのむせ返るような妖しさを纏うだろう。


「キレイだなって思うわけですよ、あたしのダーリンさんは」


スケベな何かを引きずり出すよう、もう一声いってみた。
さっきまでとは違う笑い方をし始めたユーゴと、宵闇で化けの皮を脱がしあえるのを楽しみに。


(SS・R18指定)密

このお話は性的な描写のみのSSとなります。
18歳未満の方、苦手な方は閲覧をご遠慮ください。






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(SS・R18指定)雨音~killing me softly~


このお話はがっつり性行為の描写をしています。
18歳未満の方は、閲覧をご遠慮ください。



雨音~killing me softly~


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(SS・R18指定)そのほかはみな狂気の


このお話は若干の性的描写を含みます。
18歳未満の方は、閲覧をご遠慮ください。



そのほかはみな狂気の


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(SS・R15指定)kiss2

チューしてるときのサラちゃんの顔はエロい。
エロくてむっちゃかわいい。
眼下にあるのは閉じた瞼のキワを飾るまつげで、バリ長のばっさばさ。
つけまつげみたいだけどこれが地毛だっていうんだからオドロキだ。
小さくまとまった鼻は、つんと尖って上品な風情。
形はママさん似だけど、雰囲気はパパさん譲りだよね。


そんでぼくのとくっつけあってラブラブしている唇はと言えば、素直に合わせ目をほころばせて、濡れた舌を覗かしてる。


上と下、別々にキスしたり、顔の傾き変えたりしてみる。
改めて触れ合うたびに、サラちゃんのそこは気持ちよくて、とろけそうにふにゅふにゅ。
香るのはリップクリーム、今日はバニラの甘い匂い。
サラちゃんの唇の匂いは、リップクリーム集めの趣味のせいで毎日違う。
ベタベタ感とかがあって嫌いだって男もいるけど、ぼくは案外そうでもないんだ。
自分の唇にうつっちゃったりするのとか、むしろ好きだし。
フルーツとかバニラとかミントとか、自分じゃ絶対つけないような香りがすると、てれくさいようなこそばゆいような、やに下がりたくなる気持ちがわいてくるのだ。


かわいいかわいいサラちゃんにはいつだってチューしたいのに、こないだはジェノベーゼ食べた後だからやめてって怒られてしまった。
ニンニク臭いの、自分でも気にしてるんだ、ってさ。
いいじゃん、香ばしいのも悪くないのに。
大体、あの時ぼくだってペペロンチーノ食べた後だったんですけど。


キスして息して、舌が絡んで。
ほっぺ撫でて肩抱いて、また華奢な顎に戻って、指先でちょっと持ち上げて。


そうして触れ合い方が深まるたびに、腕にしがみついてくるサラちゃんの手に力がこもる。
子猫がお母さんのおっぱい吸うときにやる、前足の動きに似たリズムで。
手の平をグーにしたりパーにしたりを繰り返して、マッサージするみたいなアレ。
飼い猫ちゃんの中には、飼い主の膝に乗ると嬉しくて安心して、もう大人なのにまだその動きする子もいる。
グーにすると爪が飛び出てくるから、引っ掻かれるわけじゃないけどちょっと痛いんだよね。
食い込むサラちゃんの指ってば、そんなとこまでそっくりで。


「ん……っ、はぁ…やだ、ユーゴってば……」


祐檎(ユーゴ)ってのはぼくの名前。
オヤジの名前から一文字と、果物のリンゴ(林檎)のゴ。
名前の由来聞いたら、『好きなんだよね、ビクトル・ユーゴー』だって。
シャレですか、父ちゃん。

毒舌と切れ味鋭いツッコミの飛び出るサラちゃんの唇に呼ばれると、いつもドキッとするのだ。
照れ屋のサラちゃんは名前を呼ぶのだけでも恥ずかしがってた頃があって、そういうの思い出すともう食べちゃいたいくらい、かわいくてしょうがない。
今みたいにとろんとした目で見上げてこられたりすると『くうぅ~っ♪』って!
も頭ん中『くうぅ~っ♪』ってなる。


「~~~さらちゃんっっ!!」

「ちょっ、わっ、ユーゴ、こらあっ!」

「~~~~~♪♪♪」


わかってる、わかってますよ、ラリってるって。
仕方ないでしょ、春だもん。
ぼくサラちゃん大好きだもん。





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前作よりもキス描写にこだわってみました。
3月なのに全然春らしさが遠いので、せめてSSくらいは、なんて考えてたらこうなりました(;^_^A

(SS・R15指定)kiss

祐檎(ユーゴ)の唇はやわらかい。
男のくせに、ふわふわでぷにぷにで、ずるいくらい。
しかも何がアレって、予想もしない時に突然やってくるんだもの。
ジェノベーゼのパスタ食べた後とか、ちょっと遠慮してほしい。
ニンニクくさいの、自分でだって気にしてるんだから。


「いーのいーの、ぼくそういうの全然ヘーキ」


だからあたしがヘーキじゃないってば。

これでも精一杯の抵抗のつもりなのは、もうハグされてチューされて、結構クタクタだから。
めまいがするほど柔らかい唇に急襲されて、『なんじゃあぁ??』とかパニクってる間につかまえられて、ソファに引き倒されて。
わけわかんないでいるときの、思考停止状態のあたしの身体はユーゴに従順だ。
大人しくされるがままになって、何度もついばまれるうちに口があいちゃって、簡単に舌までつかまえられちゃう。
ごつごつ骨ばったユーゴの手に、そっと顎を持ち上げられて、ちゅ、ちゅっ、って音がして。


それがイヤじゃないってのが、一番問題なんだよね。


ユーゴとあたしの付き合いは案外長い。
知り合ったのは中学からだけど、本当はもっともっと小さい頃に会ってたみたい。
ユーゴん家とうちのパパとママは、若い頃から付き合いがあったらしい。
しばらくは年賀状や電話でやりとりするばっかだったけど、あたしが中学に上がったときにうちの近くに引っ越してきて、それでまた親密なお付き合いがはじまって。

正直出会いはサイアクだった。
お互い思春期っていう、人生の中で花粉症おこしてるみたいな時期のこと。
パパさんがおおらかなのをいいことに、ユーゴは書斎からくすねてきたタバコ、学校の屋上でフカしていたのだ。
耳だってピアスの穴ボコボコあいてて、髪はパパさん譲りの赤毛。
どう見てもヤバい人で、あたしみたいな善良なオンナノコはお近づきになっちゃいけない人って感じだった。


「あのねぇ沙羅ちゃん
中イチで鼻とオヘソにピアス入ってたキミに言われたくないんだけど」


いいのあたしは。
鼻のは『ノーズティカ』つけるためのだもん。
インドでは普通だもん。
ヘソピなんか服脱がなかったらバレないもん。


「ユメなんだよね?
インド風の花嫁衣裳」


ちょっと、何よその嬉しそうな顔。
誰もあんたのとこにヨメに行くなんて言ってないんですけど。


「ひどー!
ぼくの気持ち知ってるくせにー!!」


ムキーとかいう効果音が似合う顔で、ユーゴはじたばた抗議。
いやー、出会った頃とか考えると想像できないね。
まさかあのダッサい田舎の不良少年みたいな子が、こんなだだっ子になるなんて。


最低サイアクな出会いから10年。
ユーゴのピアスの穴は、どうしてもふさがらなかった左耳の軟骨のところのだけになった。
年をとるほどにパパさんに似てきて、背が大きくなって、笑うと目じりのところにシワができるの。
実は初恋の人はユーゴのパパさんだったあたしには、ちょっとばかし目の毒だ。


だってそうでしょ、好きな、人、が…………だんだん自分の、理想のタイプに近づいてく、とか。


「ぼくだって知らなかったやいっ
沙羅ちゃんがこんな意地悪だったなんてっ」


だからっ、もうっ!
何でそこで服を脱がすっ、いやっ、まだおてんとさん明るいでしょうがっっ!


「わかってる、わかってるから!
沙羅ちゃん、アイが足りないんだよね?
大丈夫!ぼくまだまだ若いから!!」


要領をよくわきまえた手のひらが、唸っちゃうほど的確な加減で胸を持ち上げる。
薄くて大きめで、ふにゅふにゅ柔らかい唇が抗議の言葉を奪う。
乗っかり方が上手だから、重みは感じても苦しくなくて、逆に丁度いいくらいで。

このやろ、毎度毎度やってくれるぜ。
気持ちいいかって?
あったりまえな事言わせんなっての。


ええ、はい、そうですとも。
幸せですよ、あたし。
でも絶対教えてなんてやんないんだ。
ユーゴがくれるキスが、ほんとはむちゃくちゃ好きだなんて。



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試作品のフライング創作。
『13歳の憂鬱』のその後にして、『holidays』シリーズの後続。
ユーゴの正体、バレバレですかね?

(SS)狭間の贅沢

昨日の暖かさと打って変わって、今日は息が白くなるほど寒かった。
ぼくが起きても顔を洗って着替えても、低血圧気味のきみは布団の中で寝ぐずってる。
まだあったかいのが残ってるんだからもったいないとかって、語尾を寝息に溶かしながら抵抗してるのだ。
体温の残るそれを引っぱがしてきみをたたき起こしたら、新しいパンツとブラジャーに、シャツと綿パンとフリース着せて、寝癖なおして、ついでに蒸しタオルで顔も拭いたら準備は完了。
ジーパンのお尻のポッケ、中身のつまった小銭入れと鍵をつっこんだら靴はいて、右手にエコバッグ、左手にきみの右手を握ってさあ出発。
だんだん頭が動き出した君が玄関を出た途端、眠そうに目をこすりながら『さーむー!』と叫んだ。


歩く速度は少し早め。
だってそうじゃないと寒さに負けて、身体を動かしたってちっともあたたまりゃしないから。
つられて上がってくる呼吸のせいで、冷えた空気に喉がいたむ。
ついでに言うなら左耳、軟骨のとこに入ったサージカルステンレスのピアスもキンキンだ。
重みを感じているのに似た鈍痛が、なのに案外心地好い。
きみはどうかと隣を見たら、やっぱり耳をおさえてた。
入ってるピアスはぼくのとお揃い。
小さな紫の石があるだけのシンプルなやつ。
きみのセリフは『さーむ~い!』から『耳がさむい~!』になって、繋いでいた手がいつの間にか腕ごとぼくのに巻き付いていた。
両腕でしがみついて体重までかけてくるから、まっすぐ歩くのが大変だ。

よろつきながらも歩道を進むと、あちこちに次の季節の『つぼみ』がある。
三寒四温を繰り返しながらゆっくりとぬくもっていく、このときだけしか感じられないもの。
それは遠くにあるお花畑の匂いが、風に乗ってここまでやって来ました、みたいなイメージだ。
たくさんのお花がまじったような、花みたいだけどちょっと違うような何を纏って、あっちでもこっちでもみんなが春にウズウズしてる感じ。
まだかなまだかな、って、寒さに小さくかたく丸まりながらも、気持ちはもうウキウキしちゃってどうしようもない、みたいな。

寒さをじっと我慢してた生き物が、内側にためてたエネルギーを発揮する瞬間を待ち構えてる。
一年の季節の中で、ぼくは今の時期がいっとう好きだ。


おさんぽに連れ出したのは、ぼくの大好きなこの感じを、きみにも教えてあげたくて。
でもこれは『言葉』でどうこうするもんじゃあないのだ。
人に説明されるんじゃなく自分で、風の匂いや気配を感じなくちゃ。
だってそうして愉しまないと、魅力が半減しちゃう気がするから。

寒さに負けないようにずんずん、でもきみを置いてかないように歩いていたら、春が近いねぇ、と、きみがあたりを見回しだした。
まだ寒いけど、もう春の匂いがするねぇ、と、今や完全に覚醒したきみは嬉しそう。
今の時期が一番好きなんだ、って言ったら、ぼくらしいってきみはまたスマイル。
あたしも嫌いじゃないなぁ、なんて、そんなニコニコじゃ『嫌いじゃない』どころじゃないくせに。


知ってるけどね、きみの『嫌いじゃない』の本当の意味は。


やはりカップルはこういう形でも愛を深めなければ、なんて、ご機嫌なきみにぼくはひとりで納得。
そうして通り過ぎた歩道の左側はコンビニで、突然きみが叫んだことには、『冬の匂いハッケーン!!』。
さっきまでの力の抜けた歩き方はどこへやら、きみはぼくを引っ張って、有無を言わせず店内に突進。

そういうわけで、うちの今朝のメシはおでんになりました。
おだしの味がしみた大根とがんもどきがとても美味しかったです。

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